特集展示「世界のコガネムシ・ハナムグリ」では、世界のカッコいい、美しいハナムグリの生体展示をしています。
この度、新たに5種の生体展示を開始しました。
今回追加する5種のうち4種は、昆虫館職員が採集してきた、国産の魅力的な種なんですよ!
今日は、新しく展示を開始したハナムグリのうち、3種を紹介します。
アカマダラハナムグリ
アカマダラハナムグリは、環境省版レッドデータブックや石川県版レッドデータブックに掲載されている絶滅危惧種です。
特に、石川県ではこれまでに4匹しか記録されていない幻のハナムグリなんですよ!
大型の鳥の巣で繁殖し、カブトムシやクワガタムシがやってこないような早い時期に樹液に集まります。
赤色の体に黒いまだら模様がカッコいい、渋いハナムグリです。
今回、このアカマダラハナムグリを展示するために、5月から採集計画を立て、みごと捕獲に成功しました!
ダイコクコガネ
日本を代表するメチャメチャカッコいいコガネムシです。
大きな体、長い角、鎧のようなボディ。まるでロボットのようです!
図鑑にはよく出てくる有名な虫ですが、本物を見たことがある方は少ないのではないでしょうか?
こんなにカッコいいのに人気が出ない理由。
それは、ウンチの中にいるからです。
しかも、自然に生えた牧草を食べた牛や鹿などがした、贅沢なウンチでないと見つかりません。
今回展示している個体は、職員が車で往復11時間もかけて採集したものですよ!
ラッケリーテナガカナブン
名前のとおり、手(前脚)が長いカナブンです。
緑色の金属光沢。背中の大きな黄色い模様。長い前脚と、魅力あふれるカナブンです。
後脚にはオレンジ色の毛が生えているお洒落さんですよ。
また、体がとても大きいので、動き回る姿は必見です!
今回展示しているコガネムシ・ハナムグリは、なかなか生きた個体を見ることができない種ばかりです!
8月31日まで展示しておりますので、この機会に、是非一度ご覧くださいね!
担当:渡部 晃平